芥河 晋さんのコメント

 

 大会当日は前日の睡眠時間が2時間で朝4時から自転車の大会に行き72kmも走り、群馬のレース会場から直接のTSSTへの参戦だったのでヘロヘロの状態だった。これまでの2戦(プレ大会を含む)に比べてポイントに入っている魚の量は多いだろうと思ったので、シャロー、桟橋、水路、運河のどのポイントでも魚を出せる可能性はあると思っていた。とりあえずプレッシャーの掛かっていない魚が上を意識しているのは間違いないと考えていたが、そうなると桟橋は人が入るだけで魚を散らしてしまうから、そんな気難しくなった魚を僕が釣るのは難しい。

となると、残る選択は水路・運河の釣りか、シャローの釣り。正直にいうとトーナメント開始の段階では、過去の実績から必ずと言って良いほど魚がまわって来る水路・運河の釣りと高活性な 魚が入っていればかなり堅そうなシャローの釣りとの選択を迷っていた。

 とりあえずシャローの状況を見ると言う意味で、大会開始後10分くらいシャローで釣りをしている人を石川さん達と話しながら観察していても全く魚の気配がないので、水路へと入る事を決心した。第一、シャローは移動を伴うので動き回るのが辛い(実はこれが本音だったりする)。 水路の釣りは完璧に回遊待ち。

本当は一番最初に入れば、岸近くについている魚も狙えるのだろうが、運河へと回る人達がドカドカと歩いて行ったので、そういう魚は捕れないだろうと思ってのんびりと始める。開始1時間くらいはショートバイト1回とほとんど反応がなかったが、後から現われた上田氏がポイントに入るなりトップで1Get。その後まわりの人にもトップで好反応が出始める。

しかし僕にはトップでの反応がイマイチで、トップでは勝負にならない判断してミノーのスローな釣りに終始する。この頃から周期的にボイルが見られるようになり、いよいよ勝負の時間に突入だ。

周りで狙っている人がボイルを追いまわす様に移動する中、僕は敢えてプレッシャーが低めの運河にまわる。15分くらい続いたボイルがひと段落したので、群れは移動してしまったかもしれないが、そこに残っている魚もいるだろうと静かにミノーを引き続ける。それでも無反応なので、さっきまでのトップ好調を思いだし、活性を上げる 意味も含めてバズベイトを引き始める。

本当はスピナベでバーニングを出来れば良いんだろうが、僕にはうまくできなかったので(事前に結構練習したんだけどなぁ)バズを持って来ていたのだ。10分くらいひたすらバズを引いたあと、アスリート7SPを引き始めて3投目で待望のHit(39cm)。

本当にバズが効いたのかどうかは知らないがとりあえずこれでTSSTが始まってからの通算ボーズ記録をストップする。その後も周期的にボイルが起こるが回りの人も全く上げる気配がない。残り時間が1時間を切った頃から、それまで裏水路と運河の角あたりで起こっていたボイルが運河方面で頻繁に起こるようになる。しかし、周りのみんなは裏水路側に入っているので、この事には気付いていない様子。

これはチャンスって事で、魚を散らさないように、もの凄くゆっくり、とにかく音を立てないようにして運河の奥の方に50mくらい入って行く。いままでの感じからして、ボイルを起こしている魚にはみんなのルアー乱射で相当プレッシャーが掛かっているだろうという事から、とにかく派手な動きをしないルアーを、そしてトップにもイマイチ出難いので水面直下を引けるものをと考えた。

その結果が、スラッゴーのノーシンカー。これはフロロリーダーとスナップのおかげでスローシンキングになっている。これをゆっくり引けば水面直下をほとんどノーアクションでゆっくりと引いてこれる。

運河を右から左に吹いている風を利用し、これに乗せるようにキャストし始めると10投目くらいで突然ひったくられるようなアタリ。すかさずガッチリとアワセると20m先くらいで水面から魚体が全て出るくらいの

派手なジャンプを食らう。この時のシルエットで50upは確信したが、その後シャローにも関わらず下へ下へと突っ込むので、「ボラじゃない ??? だとすると、あんなに派手にアワセたら絶対に外れないし…、って事はまた素手でボラを持つの?」と、非常に嫌な考えが脳裏をかすめる。しかし、寄せてみると白銀のはずの魚体(完全にボラだと思っている)がもっと暗い色をしている。事の真相に気付いてちょっと慌てたが、シングルフックでしっかり掛かっているわけだから絶対に平気だと確信してサポートに来てくれた上田氏にランディングを任せて54cmをGet達成。その後はライントラブルもあり、続かなかったが結果的に他の人も上げられなかったおかげで逃げ切り成功。

本当はレースの疲れで行くのを止めようかと本気で考えていたのだが、無理してでも参加して良かったです。結果的には疲れのせいで動くのが億劫だった為に、1箇所のポイント状況を釣りをしながら常に細かく観察できたのが良かったのかな?賞品のデスちゃんは大切に使わせていただきます。

最後に、2本ともランディングしてくれたTAKAちゃん、本当にありがとうね。

 

 

事務局より

優勝おめでとうございした。

しかもオイニー賞とのダブル受賞!!

この日のトーナメントは芥川さんの独断場でしたね。

年間チャンピオンも是非がんばってください。

芥川さんには優勝賞品のメガバス デストロイヤーF2ー64XSが送られました。